【タクシー事件簿vol.2 1200円のブラジャー事件】

タクシー運転手
写真はイメージです。

ほんだのタクシー会社の、朝のドライバーは3人体制です。

ほんだと、二人の先輩が、5時半~出勤。でも、先輩方は、だいたい5時くらいには始業しています。ほんだは、平均すると、5時10分くらいかな?

というのも、スタンパイした順に、配車(お迎えの指示)が出されるのです。3人いて、予約が2件なら、3人目は予約仕事がない~。という仕組みになっています。(電話がかかってくれば、別です)

3人体制とはいえ、それぞれが週休2日なので、自分の分の予約仕事があるか、ないか、は、その日の予約数や、出勤シフトによって、いろいろ。

この日の朝、予約1件で、ほんだが出勤したとき、すでに先輩2人はスタンパイしていて、ほんだの早朝の予約仕事はありませんでした。なので、ときどきするように、静岡市葵区の両替町へ。

ここは、静岡市一番の(夜の)繁華街で、朝5時半くらいだと、まだ、前夜の吞み帰りのお客様がいたり、お店を片づけて朝方帰宅する方などがタクシーを利用することがあるため、ときどき早朝両替町で客待ちをすることがあります。

男女のカップルに車を停められ、女性だけが乗り込みました。

ぶかぶかのフードつきトレーナーとジーンズの、20歳すぎくらいでしょうか。すこしウエーブがかったショートボブが、かわいらしい印象の女性。夜のお仕事という雰囲気ではありません。市内の「N町へ」とのことで、N町まで車を走らせ、「このあたりでよろしいでしょうか。」

メータを止めて「1290円になります」お伝えすると、

ぶかぶかのトレーナーの首のあたりや、すそのほうから手を入れて、ゴソゴソとなにかしています・・・

・・・トレーナーの内側に、バックかお財布があって、そこから、お金を出しているんだな・・と考えたほんだ。

お客様が「30秒くらい待ってください」というので、「だいじょうぶです、ごゆっくりどうぞ~」

 

しばらくして、運転席の脇、いつもお客様がお金を置いてくださる場所に・・・・

 

黒いレースのブラジャーが置かれ・・・・

 

「あと、90円、あと、90円」という声が。

 

えっえっええええ???? なに??この??ブラジャー???

てか、あと90円って……??? ということは、このブラジャーを「1200円換算」で下取りしろってことーーー!?!?

いや、よく見てみても、お金はなくて、ブラジャーだけ。

「すっすみません、これ(ブラジャーを指さす)、なんですか?(ブラジャーじゃなくって)お金をいただきたいのですけれど」

「はい。あと90円出しますから待っててください」

「いや、あの、(ブラジャーじゃなくって)お金をいただかないと困るのです」

しばらく沈黙があって・・
「あの、身につけてるものじゃダメなんですか?」「はい。ダメです。お金をください」

すると、こんどは、もぞもぞと、トレーナーを脱ぎだした女性。

いや、いや、いや。ブラジャーがここに置いてあって、トレーナー脱いだら○ッパイ丸出しなんじゃね?もしかして????

タクシー後部座席に、半裸の女性。
しかも窓の外、隣の公園では、爽やかな朝の空気の中でラジオ体操にきた人がたくさんいるよ~~!

いややややや~~~~~~(冷や汗)。

「お客様、お客様、ちょっと、脱がないでください」

「これでも、だめ?」

「だめです。」「お金、お持ちじゃないんですか」「うん」。

え~「うん」て、またもや乗り逃げというか、窃盗事件?なんで~~~~~~

【↓8月の乗り逃げ未遂?事件↓】

 

あわてるほんだですが、お客様のジーンズのポケットのあたり。お財布が入ってるふうに、プックリとふくらんでいるのを発見。

指さして、「ここに入っているのはお財布なんではないですか」「ここにお金入っていないんですか?」

「うん」。

うんって~~(涙)。

 

どうしよう。困ったというか、お客様、ちょっと様子がおかしいし、ほんだがお財布を勝手に触るわけにもいかない。

「お客様、お金がないということだと、警察に連絡して来てもらいますけど、よろしいですか」

「うん」。

 

【1290円ブラジャー事件のてんまつ】

すぐ警察に通報し、来てもらうことに。 やっぱり、ポケットにあったものはちゃんとしたお財布で、中にはお金が2万円も入っていました! そこから無事に代金1290円をいただき、事件は解決。

ところがお客様は、警察官に事情を聞かれているあいだに、今度はジーンズまで脱ぎだして制止されたりして……。警察の方が「様子が少し心配なので、警察署のほうへ連れて行って事情を聴くことにします」「運転手さんは、もういいですよ」

 

5月にタクシー乗務を始めて、8月には乗り逃げ騒動。きょうは、ブラジャーが1200円事件・・・タクシーの仕事って、こういう、ハラハラ・ドキドキな出来事が、ひんぱんにあるのだろうか?

と、帰社後に、課長に尋ねると!!!!

「そんなことないよ。珍しい。まあ、事故で警察にお世話になることはあってもね、ほんださん、よく当たる(?)ねえ。」って!!!!

 

なんてこったい。タクシーの仕事のせいじゃなくて、ほんだの運(引きの強さ)だったのか・・・・

タクシー事件簿vol.2ってしちゃったけど、vol.3は、どうかありませんように。

コメント